田舎出戻り隊  隊長日記

9年間の都会暮らしを経て田舎に出戻った29歳。田舎の良さや悪さ、日々の田舎暮らしについて発信していきます。

木材の種類を比較 家を建てる際のおすすめ構造材は?

たまには本業の方の内容を。

 

私は田舎に移住しながら兼業で農家をやっていますが、本業は建築関係の仕事をしています。

 

新築立てられる際に思うこと。

 

間取りや住設もかなり重要と思いますが、家にとって一番大事なのは構造材じゃないのか!?

 

家に長く住み続けるためには、それを支える骨組み、これが一番重要なのではと考えています。

 

といったことです。

 

建築関係の仕事をしている私が、自分ならこんな木は使わないと思う木を説明したいと思います。

 

 

1.土台・大引きについて

土台・大引きとは家を建てる際に基礎の上に敷かれる木材です。

ようはこれが弱い木だと建築後、腐ってしまったり、シロアリに食われて目も当てられないことになります。

現在の住宅では家を長持ちさせるために、防腐剤を注入したり、現場で塗布するケースが多いですが、現場で塗布するより、防腐剤を注入した方が長持ちすると考えてます。

 

◎ヒバ、栂、桧

〇米松、杉

×ホワイトウッド

 

考察:やはり土台はヒバ、栂、桧が最も向ている木材と考えています。

関東の方では米松を土台に使用したりするケースもあると聞きますが、選べるのであればヒバ、栂、桧で選ぶようにした方がいいと思います。

×のホワイトウッドはさすがに土台で使う工務店がいたら怒りたいぐらいですが、大引きに使用したりするケースはたまにあるみたいです(うちでは絶対にしませんが)

ホワイトウッドはシロアリに大変弱いのでご注意ください。

シロアリは下から上がってくるので、桧、ヒバ、栂に変えてもらうようにお願いしましょう。

 

 

2.柱について

家を建てる際に2Fからの負荷がかかる大切な構造材です。

ここからは無垢だけでなく、集成材が登場します。

集成材は狂いが少なく、強度も表示されているのでいい材料と言われて採用が増えていますが、なにより歴史が浅いので30年後、50年後とひっついたまま経過できるのかわからないので私は信用していません。

 

◎桧、米松

〇杉

×ホワイトウッド(集成材)、RW(集成材)

 

考察:基本的には桧、米松がトップに入ります。強度的には米松が強く次いで桧ときますが、米松はヤニが出てくるので見える部分には使いづらい樹種になります。

杉は桧や米松に比べ強度的には劣りますが、見た目のやさしさが良いので、120角等で柱使いするにはお勧めしたい樹種です。

×の集成材に関しては先ほども書きましたが、歴史が浅いため今回は×としました。

ホワイトウッドは家で使う木ではないと考えているので論外、またRW(赤松)集成材も強度的には米松同等程度は出るかと思いますが、長年貼りついたままでいてくれるのか疑問なので×としています。

 

3.梁・桁について

住宅の柱に次ぐ大事な構造材です。横架材とも言います。

やはりここも強度が重要となりますので、比較したいと思います

 

◎米松、桧

〇杉

×ホワイトウッド(集成材)、RW(集成材)

 

柱と同じ結果になりましたが、米松、桧は強度的にも申し分ないものなので◎としています。梁桁を見せる場面で使いたい場合は米松はヤニが出るので注意ください。

ただ、米松に比べ桧は材面が広くなったり長さが4Mを超えると値段が上がりますのでご注意ください。

 

杉は先ほども申し上げたように、強度的には落ちるのですが、梁の面積を上げれば十分強度は出ますので〇としています。

集成材は、色々と記事が出ると思いますので、調べていただければと思います。

 

 

以上、私の考えとなります。

集成材・ホワイトウッドの採用は工務店側のコスト部分で採用されているケースが多いと思います。

ただ、こだわりを持った家づくりをされている工務店さんではここにこの木材を使う理由をきちんと持たれていると思うので、疑問に思ったことは投げかけるようにしておけば納得のできる家づくりができると思います。

 

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↑桧の梁桁

はっ!田舎者ブログが、家づくりブログになったことを反省し、今日はここまでとさせていただきます。

質問等あれば答えますのでお気軽に連絡いただければと思います。

 


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