田舎出戻り隊  隊長日記

9年間の都会暮らしを経て田舎に出戻った29歳。田舎の良さや悪さ、日々の田舎暮らしについて発信していきます。

地獄の農業倉庫掃除やっぞ!!

本日の朝は快晴に包まれ、ほどよい涼しさの中いつも通り8時に起床した。

 

本来であれば仕事の日だが、働き方改革の世の中の流れ上、年間に5日有休を使っていないものは使えと会社から指示があり、土曜休みを取り3連休をこしらえた。

 

さぁ、今日も何をしようかなと考えていると友達から連絡があった。

 

友「とりあえず行くわ」

 

隊長「おう」

 

この友はなぜかわからんが暇な日はうちに遊びに来て、私が農業をやっていれば一緒に農業を手伝ってくれる良き友なのである。

 

そして9時に家に合流しくつろいでいたところ、隊長父が口を開いた。

 

父「農業倉庫掃除するぞ」

 

隊長と友に戦慄が走った。

 

我が家の農業倉庫は約15年前に新築された倉庫である。

今は亡き隊長の祖父が新築し、代々受け継がれており、私と友の遊び場でもある倉庫だ。

 

倉庫は3棟で構成されており、

①米乾燥機+脱穀機エリア

②農業資材置き場

③米保管庫

の構成である。

 

①米乾燥機+脱穀機エリアについては毎年頻繁に使用している為

割と掃除も行き届いており、ここの掃除は掃き掃除ぐらいで済むのでたやすい。

 

ただ、

②農業資材置き場③米保管庫

については話は別だ。

 

常時どこかしらにネズミの糞が落ちており、壁際にはいつ使うんだと思うような年代物の農業器具が放置されている。

祖父の忘れ形見達だ。

 

父の農業倉庫掃除するぞとは、②と③を掃除するという意味であることは言葉を交わさずとも理解した。

 

暗い雰囲気の中、隊長と友はもともとの目的であった農業機械屋の展示会に行き、余命を謳歌するように最新の農業機械に目を光らせた。

 

そして父から

「まだ?」

と連絡が来、倉庫に戻されるのであった。

 

 

農業倉庫に到着すると、父と母以外に2人の人影があった。

 

二人は地元の小学生と中学生で農業大好きっ子である。

 

農業大好きっ子というよりはもう、農業機械オタクである。

 

口を開けば二人で農業機械の型式を言い合っている。

 

彼らは農業倉庫の近所に住んでおり、隊長家族が農業倉庫でごそごそやっているとこぞって集まってくる。

 

彼らの目的は隊長の倉庫に置いてある農業機械だ。

 

家にはあまり農業機械は無いらしく、隊長農業倉庫に眠る機械たちに目を輝かせ、足しげく通っているのだ。彼らの目的はそう

 

隙あらば農業機械に乗りたい

 

である。

 

隊長父はその心理を逆手に取り、今日倉庫から機械を出すということだけを彼らに伝え、

 

倉庫の掃除人材確保を図ったのである。

 

なんと策士。

 

コンバインを出すときにおぉ!!と歓声を上げていたのは束の間、

 

隊長と友のおそうじ姿を見て、

 

やられた

 

と気づくのである。

 

隊長父の策略により6人が集まり、一世に一代の農業倉庫大掃除作戦が開始するのであった。

 

作戦はいたって簡単

 

一旦すべて外に出して、必要なものだけ中に入れる

 

である。

 

掃除をしていると、祖父が電気屋を営んでいた名残のショーケースや、つるはしの先っちょだけ、また大きいスコップは10本近く、のこぎりも10本近く発掘された。

 

 

何とか一息と思い、昼には隊長父の粋な計らいで、BBQがもてなされたのである。

 

隊長父被害者の会である農業ブラザーズは取り換えさんとばかりに肉を食べていた。

 

どうやら兄貴は中学を卒業し、高校は農業高校に行き、寮で生活するらしい。

 

弟は小学校を卒業し、中学に入学すること。

 

弟に

 

「農業機械の話する相手おらんくなって寂しくなるな~」

 

と隊長が茶化すと

 

「早くおらんくなってくれた方がうれしいわ」

 

と言っていた。

 

兄に話を聞くと

 

高校卒業後、農業系大学進学後、地元の農場で働き、ゆくゆくは起業して農業をしたいと語っていた。

 

高校在学中も家には帰るつもりらしく、たびたび遊びに来るとのこと。

 

弟も農業関係の進学は考えているとのことで、彼らの将来が楽しみだ。

 

またいつでも遊びに来いと伝えた。

 

地元では農業をやっている人はみんな高齢(70歳ぐらい)であり、

 

彼らが戻ってくる頃には農業をやめる人間がかなり多いと思う。

 

それまでには、隊長(アラサー)もいまより農地面積を増やし、彼らが帰ってこれる場所になれるよう地元で農業を頑張りたいと思った。

 

熱いバーベキュー大会を終え、また、農業倉庫掃除である。

 

すべて午前中には外に出し終わり、中の大量のネズミの糞を掃除し、また倉庫の中に戻した。

 

ネズミに関しては、米の袋を食いちぎって米に手を付ける厄介な存在だ。

 

米保管庫も一新し、ネズミには食われないような仕組みにした。

 

彼らは倉庫で何を食べるのか見ものである。

 

そうこうして、5時半には作業を終え、倉庫もかなりきれいに掃除できた。

 

農業ブラザーズ、助かったよ、ありがとう。

 

これからも祖父が残してくれたこの倉庫を大事に残していきたいと思った隊長でした。

 

 

 

 

 

 

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